いとしいとしという心。

戀という、人の心に関する字の一つです。

貴方はこの心に、何を見るでしょうか。

燃え滾る熱情でしょうか。

沸き上がる嫉妬でしょうか。

さざ波の様に浮かぶ記憶でしょうか。

茜色に染まる思い出でしょうか。

貴方が思い浮かぶどれもこれも、きっと恋であるのです。

世界中に交じり絡み合う、貴方の縁の一つなのです。

叶うなら、シルクに包まれて見る、優しい夜の夢、そんな風にあって欲しいと。

私は、ただただ願うばかりです。

 

（恋に関する一遍/羽白深夜子）

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※こちらの文章は無断転載禁止です。

　著作権羽白深夜子様にあります。

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